生き方を教えてくれる老人3人
今日ははるのみち公園でさくらさくさくウォークラリーのお手伝いをした。Kさんに会ったら「ブログ更新されてないよ。楽しみにしているのに」と言ってもらった。うれしかった。誰かがこれを読んでくれて少しでも面白いと思ってくれるなら、やりがいもあるというものだ。
今日の桜はまだ七,八分咲き。これから満開を迎えて散っていくのだろう。桜の花は一つひとつもきれいだが、木全体、道全体、山全体として見てもきれいだ。そしてはなかい。美しさとはかなさの二つをもっていることが日本人の心情にぴったりくるのだろうと、先日、主人と話をした。定年を迎えた彼にとって、今年の桜はまた特別かもしれない。
今日は最近出会った老人3人の話をしよう。
一人めは中卒の老人だ。娘のバイト先のラーメン屋で働いている。娘がバイトを辞めたので、はじめて食べにいった。社長に会い、一言お礼を言ったのだが、お礼を言うべきは社長ではなく、このHさんという老人だったのではないかと思う。娘が辞める時、「なにがあったかしらないけど、もったいないね。でも一生懸命働いてくれてありがとう」と言ってくれたという。娘曰く、「みんなは社長の前では一生懸命働くけど、いなくなると適当。でも、Hさんだけは、私が仕事に追われている時、自分の仕事を置いてまで手伝ってくれた。一番優しい人。人の気持のわかる人」という。60歳もはるかに過ぎているだろうに、家族がいるのかいないのか。立ち続けのラーメン屋の仕事は大変だろうに、「本当にありがとうございました」と伝えたい。
二人めは、工事現場であった72歳の老人だ。たまたま、娘がトイレに行きたいというので、工事中の稲毛区役所の駐車場に間違えて入ってしまった。「娘がトイレに行きたい」というと、しばらく停車するのを許してくれた。。しかし、待つのは工事脇の歩道だという。狭い道なので私としては工事現場の中でターンしたかった。ちょうどダンプのお兄さんも「こっちまで来て周りなよ」と車を移動させてくれた。ところが、くだんの老人は絶対に許さない。歩道にうまくバックで入れるようにと、誘導する。優しいけど、自分の仕事には厳しい人だと感心した。その彼が、私の所へ来て、「娘さん顔色悪いね。お母さんもあれこれ要求しないで、食べて寝て、元気が一番だよ。私なんか72歳だけどこんなに元気だよ」と言った。確かに50代といってもいいくらいだった。「おじさんに会えて今日はよかった」と言ってお別れした。
三人めは、近所のおばあちゃまだ。民生委員の仕事で、お風呂券が欲しいかどうかを聞きにいった。玄関のベルを鳴らしても応答がないので、裏に回ったら、庭のお花の手入れをされていた。「きれいですね」と声をかけたら、「よかったらこの花をお持ちなさい」といって、チューリップと色とりどりのフリージアを下さった。ぷーんと匂う甘い香り。この匂いを嗅ぎながら、「私はどんな老人になりたいだろうか」と自問した。ほんの少しでもだれかの役にたつこと、それが生きていく糧になる。そんなことを若いころは考えもしなかったと思った。
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