フェルメール展で再会したファブリティウスに夢中
彼の名は カレル・ファブリティウス。
『歩哨』という作品を描いています。不思議な絵です。
彼の作品は5点ほど出展されていてどれも印象深いものでした。
20年程前に、オランダのハーグの美術館で初めて彼の作品に触れました。
A4程の小さな作品で、鳥が描いてあり、
とても心打たれました。
でも、忘れかけていたのです。
先のフェルメール展で自画像と、この『歩哨』を観たとき、
一目でハーグの作品が蘇りました。
不思議な体験でした。
でも、作品自体ももっと不思議なものでした。
彼自身についても多くはわからないようで
1654年のデルフトの爆発事故で死んだらしく、
その時、彼の作品の大半も一緒に焼失してしまったらしいのです。
だから現存するものはフェルメール以上に少ない。
私は個人的に、フェルメールやレンブラントに匹敵する才能を
持っていた画家だったと思っています。
若くして死んだのが悔やまれます。
彼に関する文献も少ないのですがイタリア、それもヴェニス派の画家との関連が垣間見られ
フェルメールがイタリア美術の非常に優れた受容者であることを考えると、美術史の上でも大変面白い解釈ができそうです。
「フェルメール展」では、フェルメールよりもファブリティウスにもっと興味をそそられてしまうほどでした。(N.O)
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